派遣先との折合いが悪く相談したいのに、派遣会社の担当者がつかまらないというケースには二つの要因がある。まず、現状の派遣事業の実際は、売上高至上主義の面があること。派遣先と契約を交わし派遣労働者の派遣が決まると、次の売上高をあげることに関心が移り、派遣就業しているスタッフたちへのアフターフォローが後手に回っているのである。もう一つの要囚は、派遣先と派遣会社の力関係である。オーダーを出してもらう派遣会社は、相対的に弱く、派遣先で発生している問題解決に及び腰になりがちであることが原因である。以上の三つのクレームが、どれも派遣先ではなく派遣会社に向けられている点に注目してもらいたい。派遣会社は派遣先、派遣労働者の3者関係において中核となる位置にいるため、派遣先と派遣労働者の関係調整において、今以ヒの働きを期待されているのである。